2013年9月1日日曜日

手作りの服

 子供服を手作りするなんて全く考えたことがなかったのですが、最近少し作ったりしています。

 なんでしょうね…突然やる気になったという感じでしょうか。私の母は結婚するまでアパレルデザイナーで、家にはアトリエがありました。でも高級生地を取り扱う仕事場は子供は進入禁止! 幼稚園のころミシンをイタズラして指を思いっきり刺したのがトラウマです。ロックミシンの音は大きくて怖いし、洋裁はなんとなく「仕事」「近づいちゃダメ」という印象で、中学校の家庭科で洋裁を習ったときも、初歩的な質問を母にするなんてとんでもないので家では質問はナシ。

 でも昔はお母さんが子供服を手作りするというのはごく当たり前のことだったんですよね。私も祖母の手作りの着物を着ていました(普段着が着物だったんです)。
 母に「子供の服は作らなかったんでしょ?」と訊いたことがあるんですけど、「作ったわよ! あんた着ないって放り投げたでしょ」と言われました。それは…申し訳なかった…自分が親になってよくわかりました。

 たぶん雑誌に型紙付きで子供服の作り方が載っていたと思うのですが、そういう服ではなかったといいます。祖父が銀座で輸入子供服を見て、買いたいけれどあまりに高いので買えず、それなら娘(私の母)が洋裁できるからと形をスケッチしてきて、母がパターンを起こして作るというなんとも面倒なことをしていたのだそうです。それを大して着なかった私、ひどいな!(苦笑)

 現代は安い既製服がいくらでもあるし、手作りするのは余裕のある人というイメージですが、子供服って意外と隙間時間でできるのですね。娘が遊んでいる間に袖つけだけやったり…集中して仕上げることはできませんが、ぼちぼちやっています。子供服は小さいので作りかけのものをさっとしまえるのもいいです。


パターンレーベルの子供服ソーイング LESSON BOOK

 さてミシンに触るのは四半世紀ぶりで、洋裁なんてほとんど忘れているため、入門書は必須。初心者向けの本を買ってトライすることにしました。この本は本当に懇切丁寧で、細かすぎるくらいに指示してくれるのでまったくの初心者にはありがたい本。基本からステップアップしていく構成と、難易度が記されているのがポイント高い。作り始めて「うわあ、難しすぎたかも…」という失敗がありません。
 とにかくレシピに忠実に作るというのは初めて料理をするのと同じですので、順番に作ることにしました。

最初にショートパンツを2点。ピンクのブロード、ラベンダー色のツイルで。こちらはツイルのほうです。しっかりした生地で縫いやすかったです。


LESSON BOOKの内容がよかったので、著者のサイトパターンレーベルにて「スモックキャミソール」のパターンを購入。Alexander Henryのプリントとピンクのブロードで。2枚目はチュニック丈に伸ばしてみました。同じものを2回作るとコツがわかって面白いです。


昔の私のようではなく、娘はちゃんと作った服を着てくれて、家に来ているヘルパーさんに「ママが作ってくれたんだよ!」と自慢しに行ったりするのでなんだか恥ずかしい…。嬉しいですけどね。服を縫ってあげるのはやっぱりお母さん冥利に尽きるというか。

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